2012年3月8日木曜日

    P.1   ブログを始めました。

 取り上げたテーマはカール・ヒルティ(1833-1909)という人です。彼はスイスの生んだ偉大な法学者、思想家、キリスト者として知られますが、特にその著「幸福論」全三巻、「眠られぬ夜のために」全二巻は今日まで各国語に翻訳され、多くの人々を絶望から救い、希望と祝福を与えてきたことで不朽の名著となりました。ヒルティは「近代スイスの父」と称されています。

 彼は私にとって心の師であり、また心の支えともなる人です。ヒルティの遺した言葉は精神的支柱をなくし、人生苦に喘ぎながら,闇路を彷徨い続ける現代人にとって極めて重要な示唆を与えていると思います。
ヒルティのたどり着いた高貴な世界観にはキリスト教という一宗教宗派を超えて世界中のあらゆる人々が受容しうる普遍的あるいは実存的真理というものが内包されているように思います。
私は学者でも、研究者でもないので学問的なことは苦手ですが何より六十数年に及ぶ人生体験があります。ヒルティの言葉の一つ一つを自分の体験と照らし合わせながら学んできました。
だから私はヒルティを知的にでなく体験の中から学んできたとの自負があります。しかし、まだまだです。深遠なヒルティの思想をどこまで学んだのかわかりません。

このブログを通して皆様と共に「人生とは何か」 「苦悩とは何か」という私たちにとって最重要な問題を考えていきたいと思います。特に現在、艱難辛苦に喘いでいる人、運命に打ちひしがれ、、打ち砕かれ、常に意気消沈に陥っているような人、さらに死を考えている人たちにもぜひとも読んでいただきたいと願っています。

どうぞよろしくお願いいたします。

     2012年3月8日                     吉俊 より

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