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『真の教養人』の完全な典型は誰かと問われた時、その人こそイエス・キリストであると答えることが出来るでしょう。
『キリストの内には、およそ考えられうる限りの最高度に神が宿り給うたのである。』 (幸Ⅱ73頁)
言い換えれば、キリストは最高度の回心の域に達したということであり、人間のあるべき最高の模範を示したとも言えましょう。
『キリストが示した高貴の典型は小さなものや貧しい人、虐げられた者や罪ある者に対するこよなく優しい愛情と、当時のすべての高位の者、富める者、権力ある者らに対するこよなく偉大で沈着な自信とが並びなく結びついていたことである。』 (幸Ⅱ197頁)
このように見てくると「自分のような凡夫がキリストの様な境地に辿り着けるわけがない。回心など夢のまた夢だ。」との嘆きが聞こえてきそうです。
しかし、筆者の経験から言ってもそれはけして不可能なことではありません。キリストのレベルとまではいかずとも相当なところまで近づくことは可能です。しかも、凡人、非凡人は全く関係ないことです。
次章では更に救いの道を学んで行きたいと思います。
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